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  • ホステルでプチ恐怖体験に遭う
  • オッタリング駅からバスに乗り換え、山を登る。ウィーンの街並みを見渡せるホステルに宿泊してみた。

  • Visited month : May

  • オッタリング駅から乗ったバスを降り、しばらくステキな小道を歩くと、宿泊する建物が見えてくる。 中に入って小さなフロントでチェックインすると、簡単に説明を受けてから、通されたのは2段ベッドが2つある、最大4人まで宿泊できる部屋。 先に宿泊している人がいたので軽く挨拶をする。 60代くらいのご年配のかた。ちょっと落ち着きがない感じが気になった。

  • 荷物を置いてから周りを軽く散策。 緑に囲まれてゆっくりとできるところ。 散歩が楽しい。景色もキレイ。しばらく写真を撮ったりのんびりしていた。 ちなみに周りにはお店がないので、買い物は駅まで戻らなくてはいけない。

  • 電車とバスで使える一日パスを買ってあったので、乗り物に関しては自由に使える。 そんな感じで夕飯を食べて戻ってくると、部屋にもうひとり20代くらいの女性の宿泊者がいた。 今日は3人で部屋を使う。

  • 事件が起きたのは、消灯の時間だった。 若い女性のかたが部屋の電気を消してくれて、それでも自分のベッドには個人用で電気がついていたから何かするのに特に問題はなかった。

    いよいよ寝ようかと部屋が暗くなると、少しして何やらガサガサと音が聞こえ始めた。 ご年配の女性のようだ。
    それからブツブツと怒ったように独り言を話しはじめ、部屋の中を何度も行ったり来たり歩き回る音が聞こえて来たのだ。 これはちょっとヤバい人なのかも知れない。 どうしようかと思ったところで、もうひとりの女性が恐らくうるさいから静かにしてと言うようなことを 言ってくれたのだと思う(ドイツ語だったので聞き取れなかった)、直後に年配の女性が部屋から出ていってしまった。

    2段ベッドの上段にそれぞれ寝ていた私たちは顔を見合わせると、とにかく注意してくれたことにお礼を伝えながら、一言二言の会話をした。もちろんニュアンスで聞き取る。

    それから何時間しても戻ってこないので、少し様子を見に行ってみようかと部屋を出たけどどこにも見当たらず。時間的にスタッフもフロントにはいない。 結局、女性は朝まで部屋に戻ってこなかった。周りは森なのにどこにいて寝たのか謎。何が起こったのかも謎。ベッドには昨日からある袋に入った食べかけのフランスパン。

    ゆっくりと朝ごはんを食べて戻ると、いつの間にか若い女性がチェックアウトしたようで、ベッドから荷物がなくなっていた。見ると、年配の女性のベッドの上に手紙が置いてあるのを発見。小さな紙にびっしりとドイツ語が書かれていて、全く読めず。恐らく若い女性が置いて行ったのだと思う。あの人は一晩どこにいたのか。

    ここで気づいたのが、この部屋で1人チェックアウトしたということは、今晩もしかして部屋に2人きりかも知れないということだ。
    そんなの恐怖でしかない!!速攻でフロントに行き、昨晩のことを話して部屋を変えてもらう。スタッフの話を聞いていると、どうやらここ何日か連続して泊まっている人らしい。同じ部屋の人がうるさいので部屋を変えてほしいと言うと、それだけで直ぐにわかってくれた。あ〜やっぱり、みたいな顔もしていた。マジか。

  • 新しい部屋も4人部屋だったけど、入った時は誰もいなかった。ひとまず2日目は快適に過ごす。 もしかして今日は1人で宿泊かなと思っていたら、夜中に部屋の窓から2人組の女性が入ってきて一瞬ビックリしたけど同じ部屋の人だった。

    ホステルは他にも宿泊したことはあるけど、こんな不思議な人と一緒だったのはここが初めて。2泊して予定通り違うホテルに移動。ちょっと怖かったけど、面白い経験だったってことにしよう。